








唐織は主に能舞台の女役の表着(うわぎ)として多彩で華やかな文様を発展させてきた織の技法です。数十色に及ぶ絹糸を用い、撚りをかけない緯糸(ぬきいと)を刺繍のように表面に浮かび上がらせて織り上げるのが特徴で、多彩な色使いのため古来から豊かな四季を彩る草花を多く表現しています。自然の恵みをそめなす草木染の絹糸を唐織の技を駆使して若松文を織り上げた衣装になっております。松は四季を通じて変わることなく緑を保ち、千年の樹齢をもって大木となる雄々しい姿から神聖、清浄なものとして尊ばれてきました。とくに松文の中でも芽生えてまもない若い松を文様化した若松文は、デザインも色遣いもお祝いにふさわしい意匠になっております。また屏風は、本銀箔を硫黄で燻す技法を施し、その中でも珍しい「黒貝箔」だけを使用した本仕立て屏風になっております。
古典の色遣い 襲(かさ)ねの色目:紅の薄様(くれないのうすよう)
笏(しゃく):本漆塗、太刀:古美色粢鍔(ふるびしょくしとぎつば)
※手づくりのため柄行が画像とは異なる場合がございます。
寸法:間口100cm×奥行45cm×高さ37cm
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