








万寿菊文は菊花の文様の一種です。菊花文は邪気を払う長命の象徴として装束などに多く用いられてきました。その中でも万寿菊は“久しく”祝う意味での願いを込めて「瑞祥」としてめでたい文様です。丸く可愛らしい姿から「饅頭菊」とも呼ばれています。その古典文様を「水浅葱色」と「紅梅色」に織り上げた西陣織錦を衣装に纏いました。放射状に花びらを散りばめた屏風絵は、花にも雪の結晶にもみえ、春の予感を感じながら寒さをしのぶこの時期にふさわしい、絢爛な桂雛の雛飾りです。
古典の色遣い 襲ね(かさね)の色目は「香(こう)の匂い」です。
※手づくりのため、画像とは柄行が異なる場合がございます。
間口55cm×奥行33cm×高さ27cm