目には見えない、ひな人形の“呼吸”
雛人形の芯に使われる「藁胴(わらどう)」は、米藁を丁寧に削り出し、
ひとつひとつ形づくられる素材です。
完成したときには見えなくなる部分ですが、実はとても大切な役割を担っています。
湿気の多い夏も、乾燥する冬も、呼吸するように空気を調整しながら、
雛人形の中で静かに働き続ける――。
自然素材だからこそできるこの働きは、ほかの素材では代えがたいものです。
見えないところにこそ、手しごとと知恵が宿っています。
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桂ひな
TAKAO KOSAHATA