









世界遺産をまとう雛人形。
ユネスコ世界無形文化遺産に登録された“本場結城紬”を衣装にまとった雛人形です。
献上品に用いられた反物と、同じ糸、同じ織手が織り上げた本場結城紬になります。
菊花は、蘭・梅・竹に並ぶ四君子文様の一つにかぞえられ、茶道具や着物に用いられてきました。上品な香りを放ち、可憐で高貴でとても美しい姿です。乙女草という異名もあります。また重陽の節句には菊酒を飲み、「不老長寿」の霊薬の意味もあり、吉祥文様として尊ばれてきました。
古典の色使い:かさねの色目には「紫の匂い」で着せ付けました。(日本では古来グラデーションの色使いを“匂い”と称しました。)紫色のグラデーション「紫の匂い」と称します。
節句品の枠を超え、インテリアアートとして昇華した雛人形をお楽しみいただけたら幸いです。
屛風には、江戸唐紙師:東京松屋の手による手摺唐紙(てずりからかみ)で、錫箔の上に光琳蔦文様を描いたものを仕立てました。
飾り台は会津塗りを施し、皇室献上品などを多く手掛ける山田平安堂に依頼しました。
※手づくりのため柄行が画像とは異なる場合があります。
※画像の色味と実物とでは微妙な差異がでる場合があります。
寸法:間口55㎝×奥行30㎝×高さ22.2㎝