











男雛の衣装には黒色地の流水桜文錦を、女雛の衣装には桃色地の流水桜文錦を着せ付けました。桜は日本では春を表現する代表的な花で、流水文は清らかさを意味します。水文は常に流れと共に表現されていて、私の祖父が良く“水回りをきれいにする”躾として、流水文の話をしていました。「水は常に流れるよう、溜めておいてはいけない。だから水文は常に流れと共に描かれる文様なのだよ・・・・」と。その言葉を思い出します。
屛風は、表具師:京都北村松月堂の手による本装屏風「御衣黄桜(ぎょいこうさくら)」になります。
まだ寒の抜けない桃の節句。少し季節を先取りし、春が待ち遠しくなるような桂雛の雛飾りです。
古典の色遣い:襲(かさ)ねの色目:梅襲(うめがさね)
※手づくりのため柄行が画像とは異なる場合がございます。
寸法:間口80㎝×奥行40㎝×高さ38㎝