










男雛には紫色地の雲鶴文錦を、女雛には紅色地の枝梅文錦を衣装にまといました。どちらの生地とも緞子(どんす)織で、光沢感があり、手触りが滑らかな生地です。
雲鶴文は、雲の合間に鶴を織り上げた文様で、鶴は気質が穏やかで、立ち姿、飛び交う姿も美しく、また長寿の象徴ともされ御祝い事には欠かせない文様です。梅花は「寒なれど秀、率先して春を告げる花」とされ、四君子(しくんし)文様の一つに数えられる品性と風格を表し、御目出度い文様で古くから吉祥として親しまれてきました。
飾台には、桐箪笥作家の「秋山利広氏」が手掛けたもので、彼の鉋掛けの技術を踏襲しました。材質は桐材で、軽いのが特徴で、出し入れの際に負担の少ない形状となっております。
屛風には、雲母と呼ばれる鉱物を使用した手刷り唐紙「飛び鶴:藤鼠(ふじねず)色」で、きらきらと光により表情を変えるのが特徴です。西陣織といえば「金襴緞子」と代表される錦を衣装にまとった、光をも一緒にまとった表情豊かな桂雛の雛飾りです。
古典の色使い:襲(かさね)の色目・・・・山吹の匂い
※手づくりのため柄行が画像とは異なる場合がございます。
※画像の色味と実物とでは微妙な差異がでる場合があります。
寸法:間口55㎝×奥行30㎝×高さ23.5㎝